セシル・バルモンドと伊東豊雄について
2008/07/02 | スタッフ日記,新着情報 | permalink
こんにちは。RCエイジの長谷です。
アイカ現代建築セミナーにいってきました。
今回のセミナーは、セシルバルモンド氏と伊東豊雄氏です。
以前より注目を集めていたこの講演ですが、期待を裏切らない非常に面白い刺激にあふれる講演内容でした。
今回は世界中で進行中の最新のプロジェクトを元にそれぞれの建築理論やテーマに沿ったディスカッションが繰り広げられました。
ちょっと難しい話もありますが、紹介したいと思います。
セシル・バルモンドCecil Balmond氏とは、スリランカ生まれで、現在、ロンドンに本社を置き、7,000人以上のスタッフが随時10,000件以上のプロジェクトを進めている総合エンジニアリング・コンサルティング企業オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズの副会長であります。伊東豊雄をはじめ、レム・コールハース、ダニエル・リベスキンド、アルヴァロ・シザ、ベン・ファン・ベルケルなど、数多くの国際的な建築家たちと協働し、話題のプロジェクトを成功に導いてきた今世界で最も先端を行っている構造エンジニアです。
▼セシルとオランダの建築家レム・コールハースと協働で進行しているプロジェクトの中国CCTV超高層ビルです。高さ240mの超高層建築であるにも関わらず、傾いていて、かつキャンティレバーという片持ち構造です。
伊東豊雄氏は、
日本を代表する建築家で、常に新しい建築概念と技術的な挑戦を続けている世界的な建築家です。
その挑戦する姿勢は非常にすばらしく、私自身好きな建築家の一人です。
▼伊東豊雄の名が国際的に知られるきっかけとなった《せんだいメディアテーク》(1994
─ 2001)は、地下から屋上まで貫通する傾きを持った13本の「チューブ」によって支えられた建築で、その画期的な理念と構造によって建築界に衝撃を与えました。
▼TODS表参道ビルは、表参道の並木のモチーフがそのまま構造体になっております。このように新しい技術に挑戦してできた建築は、全く新しい室内空間構成を生み出しています。

▼多摩美術大学図書館は、大きさの異なるアーチがランダムにかけられた構造。構造断面を限界まで小さくすることに挑戦して、このような意匠が実現できています。ちなみにこの建物の内部1Fは図書館なのに床が水平ではありません。屋外の勾配と同じ傾斜で造られています。
▼台中メトロポリタン・オペラハウス・プロジェクトは、現在進行中の最新プロジェクトです。奥のグニャグニャが建物です。伊東氏は、かなり前から「チューブ」という概念を建築に取り入れていますが、室内なのか屋外なのかがわからないような建築です。
今回の講演ではセシル・バルモンドの講演がとても刺激にあふれる内容でした。
セシル・バルモンドは、構造エンジニアという立場でありながら、圧倒的な技術力と組織力で世界中のトップの建築家との仕事で革新的な建築を次々と生み出しております。
世界の建築は、コンピューター技術の革新にともなって構造解析が格段に進むようになっております。
世界中で生み出される最新の建築には垂直・水平の概念がなく、従来型の平面図や立面図・断面図だけではとても表現しきれないほど複雑化しております。また、この技術革新により、建築はより自由になり、今までにない新しいアルゴリズムから生み出される建築空間は、建築の可能性を大きく広げております。
もちろん、こういった複雑な空間構成は、それそのものを造る事が目的ではなく、「建築としてどう成立させるか」という事が重要であることは言うまでもありません。
現在の日本では、姉歯事件以降、構造的な安全を求めるあまり、建築を供給する側が構造的に空間的に挑戦する傾向が減っているいるような気がしております。世界を見ると新しい建築技術を元に革新的なデザインに挑戦する流れが数多く見られます。
しかし、こういった最新の建築技術や概念は何も遠い存在のものではなく、地域に根ざした建築供給会社も、どうしたら、新しい発想で新しい概念の建築が生み出せるかを考えて建築に取り組むべきではないか、と最近感じます。
安全でかつ空間的にも楽しくワクワクするような建築造りに挑戦してゆきたいと思います。
なんと!ベスト10入りを果たしました!
皆様の応援のおかげです。引き続き応援よろしくお願いします!











